会社という社会

社会に出て十数年、今まで何社かの会社で働いてきました。
そして今、改めて思うことがあります。
それは、会社の数だけ社会がある、ということです。

会社にはその会社独自の社風や規則があります。
それこそ会社の数だけ、社風や規則が存在するわけです。
会社に属するということは、その社風や規則に慣れ、その社会の中で上手に渡り歩いていくということだと思うのです。

例えば、私が今働いている会社は、「年功序列」が染み着いています。
一番社歴の短い者がお茶汲みをする、お茶を出す順番も入社順、という風に。
以前の会社ではそのような風習はなく、転職したばかりの頃は「今時こんな会社もあるんだな」と思ったものです。

これは単なる一例で、他にも社風の違いや規則の違いに戸惑うことは多々ありました。
教育面がしっかりしている会社もあれば、そうでない会社もあります。
社長がどういう人柄か、どういうやり方を好むのかによっても変わってくると思います。

会社というのはそれぞれ独立した社会であって、その閉鎖された環境にいかに馴染むことができるか。
それが、うまくやっていくコツだと思うのです。
私自身、どう努力しても馴染めなかった会社には長くいることができませんでした。

どの会社にも、世渡り上手でどんどん出世していく人っていると思います。
そういう人は、その会社の社風にうまく馴染んでいるはずです。
そういった順応性というのは、コミュニケーション能力の一種というべき才能だと私は思います。

上司に媚を売るような人は嫌いですが、コミュニケーション能力に長けている人物は尊敬します。
私もあまり得意なほうではないので、悩んだり行き詰ったりすることもありますが、今の会社の社会に早く馴染めるように頑張りたいと思います。

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