私の友人で彼氏が自分よりも背が低い人がいた。
彼女はすごくそのことを気にして
いて、買う靴はいつもノーヒールのフラットペッタンコ靴。
そこまで、気にすることも
ないのになぁ、と思ったけど、それ以外に彼女の苦労はあった。
みんなでボードをしに、雪山に行った時に写真を撮ったのだが、デコボコしている
雪山で凹んでいるくぼみに立つ彼女。
そしてそこには何も気にしていなそうに立っている
彼。
彼女はさりげなく、膝を折り、彼氏に寄り添っていた。
そして現像した写真は見事に
彼氏と彼女の背丈が逆転していているように見えたのだった。
そんなところで愛情を図るのはおかしいのだけど、「やっぱり愛されたい、彼氏に可愛いと言ってほしい」などの欲求は好きになればなるほど、どんどん高まっていく。
もしかしたら、彼氏だって「気にしないように振舞っている」としたら、それは彼女への
愛情かもしれない。
そして、クリスマスの次の日。
その彼女と会って、いつものようにお酒を飲んでいた。
その日の彼女は流行りのヒールが高いブーツだった。
「うわ!私もそういうブーツほしかったんだ!どこで買ったの?」
私が身を乗り出して聞くと、急に号泣し始めた。
「え…ごめん!どうしたの?なんかあったの?」
と、私はびっくりして気の利く言葉も出なかった。
すると、彼女が
「これ、昨日クリスマスプレゼントって彼がくれて…。
今まで私が気にしてヒールを
履いていなかったことに気づいていたみたいで、お互いそういうところも含めて、
大好きになろうねって言われてさ、もう本当にうれしくて。」
とさらに泣きじゃくる彼女。
そんな小さな彼氏と大きな彼女は、めでたく結婚した。
もちろん、結婚式には高い
ヒールを履いていた彼女。
その時、私にはその小さなはずの彼氏が大きな彼氏に見えた。
弱点をも好きになれる相手と結婚できるなんて最高。
自分のコンプレックスを認めて
もらえる素敵な恋愛、私もしてみたい。
20年来の友人たち
私の20年来の友人たちは、まさに親友と呼べるような仲間たちだ。
べったりとした関係ではないのだが、いつも繋がっている。
私にとって、人生の宝と言って良い存在である。
皆に共通しているのが、とても努力家で頑張り屋であるという事。
そして、それらを絶対にひけらかすこともない。
さらりとしていて、一切頑張りアピールをしない。
それなのに、随分と難しい試験に挑みパスしているのである。
凄いねとか、難しかったでしょ?と尋ねても、少し勉強したとかそんなに難しい試験ではないと言う。
でも、本当はかなりハイレベルな資格なのである。
自分を生きていると言う言葉がぴったりなのである。
私は、そんなに努力家ではないのだが、彼女たちと一緒にいると非常に居心地がいい。
くだらないウワサ話や、人のあれこれを言い合う井戸端会議よりもずっと建設的で夢がある。
そして、そんなウワサ話に染まってしまいそうなつまらない人間になりかけている私を止めてくれるのだ。
「そんなのどうでもいいじゃん?」と。
本当にどうでも良いことのように思えてくるから、不思議なのである。
こんな時間を私にもたらしてくれる彼女たちは、強い人間だと思う。
どんなことがあってもぶれないし潰れはしないのである。
私はいつも教えらている。
何かに向かって頑張っていると、大切なこととそうではないことがはっきりとしてくるということ。
ぶれてしまう人とぶれない人とは、きっとそこに違いがあるように思うのだ。
私の夢は、今少しだけ近づいてきている。
3年前にはただの夢でしかなかったこと。
それが、確かに変わってきて手ごたえのあるものになりつつある。
面白くなってきた。
久々にみんなで会いたいと思った
久々にみんなで会いたいと思った。
年のせいなのか、最近無性に昔が懐かしい(笑)
昔と言っても、20年位前の記憶。
その頃が一番楽しくて一番輝いていた。
だから、その時のことがふと思い出される。
何か失敗してしまった時。
学校関係で不愉快なことがあった時など、現実逃避するかのごとくあの頃を懐かしむのだ。
でも、やっぱり思い出すだけではつまらない。
やっぱりちゃんと会って互いに顔を見て話したい。
そんな私の気持ちは、実はみんなも同じだったようで私のこのアイデアに皆賛成してくれた。
場所はどこにするか。
私たちの仲間は、日本中にいる。
仲間と言ったら大げさだろうか。
いや、やっぱり仲間である。
学生時代の友人たちは、やっぱり特別な仲間である。
声をかけると、すぐに数人の返事がもらえた。
場所は大阪梅田。
現地には、一番気配りができて賢いTがいる。
彼女がすぐにレストランの予約など段取りをしてくれた。
私は大阪が大好きである。
某テーマパークが、今注目されているし私も足を運んだことがあるのだが、それを抜いてもやっぱり面白いところだと思う。
ワイワイガヤガヤしているところや、安くて美味しい物がたくさんあるところ。
人も優しいと私は思った。
私の住む町は、大阪からかなり遠いからそう簡単に行くことはできない。
それでも、2,3年に一回くらいはやっぱり行きたいと思わせる魅力的な場所だ。
なぜだろうか。
今度の女子会は、海外からも一人参加する。
彼女に帰国に合せてこの会を設定したのだ。
とてもワクワクする。
良い時間を過ごして元気になって帰って来れたら良いなと思っている。