無職時代の友人付き合い

以前、長く勤めた会社を退職し、半年以上無職でいたことがあります。
なんとなく働く気にならず、わずかな貯金と失業保険で暮らしていました。
再就職するまでの間は、何をするでもなく、実家でのんびり過ごしたり、旅行に行ったりしていました。

しかし、ただ生活するだけでお金というのは減っていくものです。
もちろん失業保険だって、永遠に続くものではありません。
日に日にお金に対する焦りのようなものが心を蝕んでいきました。
例えば、友人から飲みの誘いを受けた時。
行きたいのはやまやまですが、一度飲みに行けばお金が飛びます。
でも、「お金がないから」という理由で何度も断っていれば、友人も気を悪くするでしょう。
当時は相手の反応を見ながら、誘いを受けるかどうか真剣に悩んだものです。
貯金の残高を気にしながらの友人付き合いは、ものすごく居心地の悪いものでした。
生真面目な性格上、適当な付き合いができなかったのです。
そのうちに、誘われること自体が苦痛になってきてしまいました。
仲の良い友人には正直な気持ちを伝えていましたが、それでもやはり気を遣うものです。
そんな状態に嫌気がさし、就職活動に本腰を入れることにしたのです。
幸い一社目で内定をもらい、再就職はすぐに決まりました。
お給料は前職に比べてそんなに多くありませんが、働いていなかった頃よりは心に余裕ができました。
働くようになってからは、気持ち良く友人の誘いを受けることが多くなったように感じます。
貧乏な暮らしというのは、心をも貧相にするものだ、と痛感した出来事です。

ニートの救済

NEET(Not in Education,Employment or Training)という言葉を最近よく耳にするようになった。
( )内翻訳すると学生でも、仕事もせず、何かのトレーニングもしていない人)という事になるだろうか。

このニートと言う言葉、誰が考えたのかニートというくくりの人をうまく抽出していると思う。
おそらく外国から流れて来た言葉だろうとおもうが、日本で普及したのは2チャンネルユーザーからだろうか。
2チャンネルユーザー間同士で「お前はニートだろ。」「うん、てへぺろ。」などという会話が飛び交っている。
本当にニートかどうかを知るすべは無いが、仕事がなく、お金がない、夢と希望もなければ、しかし時間だけは無限にある。
こういった状況が2チャンネルを盛り上げることにつながっているのではないか。
と考える。
仕事が欲しくてもみつからない時代。
そんな時代の波を受けながらなんとか生き延びて来たニートたち。
そんな彼らを埋める空白の時間は『職歴なし』の一行になってしまう。
働きたくても働けない時代、今は少し良くなって来たかもしれないが、ハローワークが2チャンネルに赴くとか、2チャンネルをやりながら仕事の受注ができるような仕組みがあれば、2チャンネルにはびこっているニート達に仕事を与えることができるのではないかと考える。
やる気がないから奴らは仕事をしない、とニートを闇に葬らずに、ニート達が仕事をすれば国も税収が入るわけなのだから、職歴なしの人たちを国は救ってあげれば良いのにと考えているのは私だけでしょうか。

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