猫のいる暮らし
世界で一番好きな動物、猫。
私にとって欠かせない存在です。
もう、一緒に暮らして十数年になります。
初めて猫を飼ったのは子どもの頃。
実家は自営業なので、ペットはNGでした。
でも、物置に勝手に住み着いた野良猫にえさをあげているうちに、懐いてしまったのです。
まるで双子のような二匹の猫でした。
家に住み着いて以来、我が家のアイドルになりました。
一匹は事故で、一匹は病気で死んでしまいましたが…。
そして今は、一匹の黒猫と一緒に暮らしています。
猫のいる暮らしはなかなか大変です。
壁はガリガリやるし、毛は抜けるし、夜行性なので夜騒ぐし。
今までで一番大変だったのは、アパートを借りる時です。
ペット可の物件って、なかなかないんです。
やっと見つけてもものすごく古いか、新しいかのどちらかで、間がないんです。
東日本大震災の時、私が住んでいたアパートが全壊しました。
ペット可のアパートでなかなか快適だったのですが・・・。
一晩で住めなくなってしまい、不動産屋に行って即住み替え可能な物件を探しました。
ところが、震災の影響もあってアパート自体の空きが少ない、という状況。
ペット可ともなるとなおさらです。
奇跡的に一軒だけ空いていたので、やむを得ずそちらに引っ越したのですが、家賃が高かったので2年程住んで引っ越しました。
色々大変なことはあるけれど、それでも猫を飼うことをやめられません。
寒い冬、いつの間にか布団に入ってきてゴロゴロ甘えてくる猫がかわいすぎて仕方ないのです。
今や、猫のいない生活なんて考えられません。
猫の名はよっちー
私がアルバイトをしているコンビニのすぐ裏に、大きな神社があります。
そこの石段の上にたくさんの猫が住んでいるのですが、その中の一匹がよく下まで降りてきて、コンビニの付近をうろうろしています。
とても人懐っこいので、コンビニの面々や、近くのお店の人達に可愛がられています。
うちのコンビニで餌を買って、店の前でそれをあげている姿をよく見かけます。
神社に行ってみると他にもたくさんの猫がいるのに、そしてその猫たちもそこに行けば餌をもらおうと寄ってくるのに、わざわざ下まで降りてくるのはその猫だけです。
私も最近はその猫にメロメロで、勝手に名前をつけて可愛がっています。
今ではしゃがんでその名前を呼ぶと、こちらにやって来るようになりました。
懐くとますます可愛くなって、いつも餌をあげたり撫でたりしてしまいます。
その猫は人通りの多い道まで降りて来るくせに車や自転車が怖いらしく、少しでもライトやタイヤの音が聞こえると、すぐに警戒する体勢になります。
また、知らない人も怖いようで、私と遊んでいる時も横を人が通ると顔を上げてそちらをじっと見つめています。
よく、「犬は人につく、猫は家につく」と言いますが、この猫は私達のように可愛がってくれる人に懐いているようです。
誰が餌をくれて何が怖いのか、きちんと学習しているようで、とてもかしこい猫です。
実は私は動物にアレルギーがあって、毛が生えている動物全般に触ると体が痒くなったりくしゃみが止まらなくなったりしてしまうのですが、それでもこの猫が可愛すぎて、ついつい触ってしまいます。
そういうわけで、毎日バイト上がりにその猫を探すのが最近の日課になっています。
今日もバイトなので、帰りに居ないか、餌を持って探して見ようと思います。