電車通勤の思い出
私は高校・大学と電車で通学していました。
中学生の時は、電車通学に憧れていましたが、いざ自分がそうなってみると、時間はかかるし、人は多いしで、もう少し近い学校に通えば良かったと思いました。
電車通学中には、怖かったことや面白い事もありました。
以下、私が経験した、電車通学にまつわるエピソードです。
まず、私が高校生の頃に通学中に体験した、怖かった事です。
学校の最寄りの駅で、帰りの電車を1人で待っていたのですが、カメラをぶら下げた男の人から、写真を撮らせて欲しいと頼まれました。
とても怪しかったので、ハッキリ断ると、お金を払うからとまで言われました。
5千円、1万円とどんどん値が上がり、それでも断り続けると、いくらなら良いの、と逆ギレされました。
幸い近くに、仲の良い同級生の男の子がいたので、助けてもらいましたが、とても怖かったです。
同じ電車に乗っていたようですが、同級生のおかげで、何事もなく済みました。
次に、これも私が高校生の頃に体験した、面白かったことです。
高校3年生の夏休みに、学校で行われている受験対策の授業に出た日の帰り、1人で電車に乗っていると、ある駅から乗り込んだお婆さんが、とてもニコニコしながら駆け寄ってきて、沢山席が空いているにも関わらず、私のすぐ隣に座りました。
可愛らしい方だったので、特に気にはしていませんでしたが、その方は私の顔をじっと見つめていました。
お婆さんと目が合うと、あなた私の孫に似ているから嬉しくて、と言い、持っていた飴を沢山私にくれました。
話を聞いてみると、そのおばあさんは今お孫さんと離れた所に住んでおり、たまにしか会う事が出来ないそうです。
たまたま乗った電車に、お孫さんに似ている私がおり、別人だと分かりながらも、嬉しかったそうです。
特に私が何かしてあげた訳ではないですが、喜んでいるようだったので、私も嬉しかったです。
今はもう、電車に乗ることは滅多にありませんが、たまに乗りたくなります。
たまにはゆっくりと鈍行列車にのって、どこかに行くのも良いかなと思います。