合コンが単なる飲み会になる件

人の結婚のきっかけは合コンというケースが意外にも多いのである。
言って見れば気楽な集団見合い的な要素があるから、確率的に考えても交際に発展するケースが多いのも、至極納得な話ではある。
そんな話ではあるが、どうも私にとってのコンパというのはそんなものではない。

終始結局は単なる飲み会なのである。
コンパで出会った人に、なにか個人的にモーションをかけた、とかかけられたということは一切ない。

私の酒癖が悪すぎるということが大いに影響しているのだろうが、初めてあった男性とでも、酒を酌み交わしているうちに、初対面の異性ではなく、ただの飲み仲間という気持ちが大きくなってしまう。
すると何故か相手も、私はなしだ、気を使っても仕方がないという風に腹の中で決めてしまうようだ。

まあ、一旦そう決められてしまうと、相手も急に気楽になって楽しく飲めるというのはよかったが、私は別にわが身を呈して飲みいい雰囲気を作りたいわけではない。
そんな三枚目の役を買って出たいわけではないのだ。

それなので、そろそろ本当に、女性として品を身につけないといかん。
せめて女として意識してもらうくらいにならないといかん。
というのも、私が女として意識せずされずにいたその会から、カップルが誕生していたというケースがあるのだ。

まったく、あんな呑気な飲み会の中で、どこでどうしてそんな駆け引きが繰り広げられていたのか。
しばらく時間がたってもとんと分からないことが多い。
それは大抵後半は覚えていないから。
せめて記憶をなくす癖は直さないと、結婚相手どころか飲み相手までいなくなってしまうかもしれない、と最近心配になっている。

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