嫌われ者の上司の本当の素性
どこの職場にも腹立つ上司はいると思います。
私の職場にも腹立つ上司がいます、いや正確には「いました」。
その上司は誰に対しても厳しく、責任のある管理職だったのでそれはもう本当にその上司の下にいる社員達には嫌われていました。
仕事で報告、連絡、相談「ホウレンソウ」をしないと特に怒られ、さすが部下たちを管理する「管理職」ならではの行動だと思っていました。
しかもその怒り方が半端ないのです。
私よりも10近く離れている先輩がこの間コテンパにみんなの前で叱られていました。
そう、その上司はみんなの前でも厳しく大きな声で叱ってきます。
私自信、ゆとり世代?なのか先生からもそして親からもあまり叱られるという経験をしてこなかったので、この上司に当たってから叱られると言う経験をするようになりました。
叱られるってすごくつらいことだし、意欲も下がります。
周りが自分に気を使ってくれる雰囲気もわかりますし、叱られている時はピリピリする場があり、私自信が叱られていなくても「わが身が直されている」ような気になります。
そんな貴重な上司がこの春他の部署に異動することになりました。
もうその内示を見て、みんなは大喜び。
でも、私は素直に喜べませんでした。
その内示の前の週に上司の部屋からこんな声が聞こえてきたのです。
「一切の責任は私にあります。部下には私から直接言いますので、今回相手先には私が謝罪に行きます。」
その言葉を聞いて、前に祖父が私に教えてくれた言葉を思い出しました。
「叱ると言うことはその人の責任を一切負うこと、だから叱ると言うことには愛情があるんだよ」
あぁ…私はなんていい上司に恵まれていたのでしょう。
それを知るのがもう少し早ければ…わたしはもっと成長していたのかもしれないと後悔するばかりです。