友人にもらったおみやげ
友人がタイ旅行から帰ってきたというので、みやげ話を聞きにランチに行った時の話です。
その友人はRちゃんといって、よくひとりでふらりと旅行に出かけます。
一応仕事はしていますが、基本的に気ままな自由人です。
もうひとり、共通の友人のNちゃんも一緒に、パスタがおいしいと有名なお店でランチをしました。
Rちゃんのタイ話はすごく刺激的でおもしろかったです。
デジカメで沢山の写真を見せてもらいながら、いろんな話を聞きました。
めちゃくちゃ安くておいしいタイカレーの話を聞いていたら、カレーが食べたくなり、夕ご飯はカレーにしようと思いました(笑)。パスタもおいしかったし、楽しい時間を過ごすことができました。
そして、2時間くらいおしゃべりを楽しみ、そろそろ帰ろうか、という頃・・・
「あ、おみやげあるよ!」Rちゃんが満面の笑みでバッグをごそごそし始めました。
私とNちゃんはわくわくしながら待ちます。
「はい、これ!」Rちゃんがバッグから取り出したのは、なんの包みにも入っていない裸の木彫りの人形でした。
一瞬、私とNちゃんの時間が止まったのを覚えています。
なにこれ?インディアン?原住民?え・・・いらねー!!
というのが本心。Nちゃんもそうだったはず。
「かわいくない?なんかほら、愛嬌ある顔してたからさっ」
愛嬌も何も、ただの原住民にしか見えません。
ていうか、コワイ。
でも、もちろんそんなことは言えませんでした。
せっかく買ってきてくれたんだし、ありがとうと言って受け取りました。
「なんていうか・・・アートだね・・・」と苦し紛れに呟いたNちゃん、なんともいえない表情をしていました。
数日後、Nちゃんと電話で話す機会があったのですが、やはりあのおみやげには戸惑ったとのこと。
やはり自由人には自由人の感覚があるんだね、という結論に至りました。
今、木彫りの人形は私の部屋における重要なアクセントとなっています。