今でも忘れられない彼への気持ち
もう恋なんてできないと思ったことがありました。
それは大学時代だったのですが、今思ってもすごく切ない恋でした。
私はすごく好きな彼と仲良く付き合って3年。
お互いきっとこのまま就職して結婚もして、人生を共に歩むかもしれないと思っていました。
そんな時にその彼から急に別れたいと言われてしまいました。
今まで、そして本当にこないだまではすごく仲よくしていたのに、なんでいきなりなんだ…と裏切られた気持ちでいっぱいになったのです。
その時は感情が高まってしまったあまりに私が彼になんて言ってしまったのか覚えていません。
でも、ひどいことを言ってしまい、彼を傷つけてしまったかもしれません。
私が騒ごうが、何を彼に言おうが、彼は絶対に復縁してくれませんでした。
私にはもう興味がないのかもしれない…と思うようになり、私も彼にしつこく言わなくなりました。
半年くらい経って、私も彼の存在が消えてはいないものの、そろそろ恋がしたいと思い始めてきた頃でした。
彼と私の共通の友人が私にこんなことを言ってきました。
「ねー、彼大学辞めたんだって!」という衝撃的な言葉。
だって、もう半年で卒業です。
そんなこと私には考えられず、彼がしっかり内定をもらっていたこと、そして彼が今まで勉強してきた内容を生かせる仕事に就けることを知っていました。
でも、理由を聞いて愕然としました。
「親が病気になっちゃって、要看護生活をしなくちゃならないらしく、兄弟でまだ就職していないのが彼だったみたいで、彼が自分から学生をやめて看護するって言ったんだって!」
私に別れる時に決して理由を教えてくれなかった彼。
私は自分で勝手に彼の気持ちが分からないのが嫌で「自分に飽きてしまったんだ、興味がなくなってしまったんだ」と思い込んでしまっていました。
後悔しても時すでに遅し…今彼がどんな生活をしているのか知りませんが、ふとした時に幸せになっていてほしいな、と思う私がいます。