裂き編みマット

今までの人生を振り返るのに役立つものと言えば、やはり服なのではないでしょうか。
私は基本的に物持ちがいい上に物を捨てないので、小学生の時に着ていたTシャツを夏のパジャマにしていたり、高校生の時に買ったパーカーを未だに着ていたりします。

あまりに服が溜まりすぎて新しいものが買えないので、最近は定期的に処分をするようにしました。
衣装ケースに山のように積み重ねられた服を、「来年も外に着ていけるもの」と「部屋着には出来ても外には着ていけないもの」にわけ、部屋着は最低限だけを残して殆どを不要なものにしました。
不要とされたTシャツなどが本当にたくさん出たので、最初はそのまま捨てるつもりですが、勿体ないので再利用をすることにしました。
趣味が編み物なので、Tシャツを細く裂いて、何かを編んでみることにしました。
「裂き編み」といって、普通は薄手の布を使う編み方なのですが、Tシャツでやってみることにしました。
裂き編みは大抵、マットなどの分厚いものを作るのが普通なので、バスマットを作り始めました。
ちょうど彼氏が引越しをしたばかりで、バスマットが欲しいと言っていたのを思い出したからです。
バスマットを買うのを少し待ってもらって、大急ぎで作っています。
これで、完成したバスマットを見るたびに「あ、これはあの時の服だ」と思い出して、ちょっとした人生の思い出めぐりが出来そうです。
作ってみて分かったのですが、1枚のTシャツから作れるのは本当に少しだけなので、半分くらい完成した今の段階で既に5枚程Tシャツを使い切っています。
このマットを彼氏と私の分作ると、ちょうど処分したい量の服を使い切るくらいだと思うので、彼氏の分はとにかく自分の分は気長に作り上げようと思います。

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